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普通イースターエッグといえば、キリスト教信仰国で行われる復活祭休日に飾り付けとして使う、鶏の卵をカラフルに塗ったものが一般的だが、彼が作ったインペリアル・イースターエッグは、芸術品として扱われるほど精巧に作られた美術工芸品で、イースターエッグとは少し違う。
そもそもインペリアル・イースターエッグは、ロマノフ朝時代のロシア皇后、母后のために皇帝アレクサンドル3世がファベルジェに依頼して作らせた作品で、見た目だけではなく多くのサプライズとも言える仕掛けが施されているのである。
作られたインペリアル・イースターエッグは単品ではなく複数あり、約58個と言われている。
例えば最初に作られた「めんどり」は、卵の中を開けると鶏が入っている。

手が込んでくると、中から金の造船や金の鉄道が出てきたりするものも作られた。


ファベルジェのイースターエッグは、かなり精巧に作られていて、インペリアル・イースターエッグ専門コレクターも存在し、数が少ないことから高値で取引されている。
2004年にニューヨークのサザビーズで行われたオークションでは、9個のイースターエッグが出品され、総額が100億円を超える程の高値が付き、オークションが中止される程人気だったという。
それほど貴重なイースターエッグだが、ファベルジェが作ったと言われている58個の作品の内、現在確認されているのは44個で、残りは行方がわからないそうだ。
ちなみに、Windows95 & 98全盛期に流行ったコンピューターソフトでの「イースターエッグ」とは、ファベルジェのイースターエッグから来ていると言われている。