Google、絶滅危機の言葉を保存するプロジェクトを開始


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1_20120625205940.jpg 突然だが、皆さんは出身地の言葉(方言)を喋られるだろうか?
この質問に自身を持ってハイといえる人は実は少ないという。

グローバル化が進み、身近に世界中の情報を瞬時に得られる今の世の中では、誰もが分かる公用語を使うというのが大事で、日常的に使われる。コレは世界中で言えることで、例えば英語や中国語、フランス語やドイツ語等は、インターネットの言語の多くを占めていて、これらの言語以外を使用している者が世界中の人たちと繋がりたいとなると、それらの言葉を話さなければならない。
まぁ当たり前といえば当たり前だが、それは考えによっては凄く恐ろしいことでもある。
例えば生活していく上で、他国のあるいは他地域の言語を使用する割合が増えれば、元々の言語を使用する必要が無くなるというわけだ。それが何世代も続いていけば、元々の言語は不必要になり絶滅するだろう。
実は先程例えたプロセスというのはすでに起きていて、実に世界中にある言語の約半分が絶滅の危機に瀕しているという。
そんな中検索サイトGoogleは、全世界で危機的状況にある言葉(言語)を保存&収集するプロジェクトを開始したそうだ。

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「Endangered Languages Project」と名付けられたプロジェクトは、Googleの元で活動する全世界で危機的状況にある言葉(言語)を保存&収集するプロジェクトだ。

保存&収集した情報はEndangered Languages Projectで公開され、音声データや映像データ、その言語の情報等が収めら自由に見ることができる。
例えば、日本の南にある島「沖縄」の言語も「Endangered Languages Project」の対象で、既に情報が保存され閲覧することが出来る。
実際にアクセスすると、サンプルボイスや、情報等がある。www.endangeredlanguages.com/lang/5354
日本でいうと、沖縄の他にアイヌ地方や与論島地方の言葉も危機的状況の言語となっているようだ。

「Endangered Languages Project」を開始した背景に、Googleは公式ブログでメリカ中西部のネイティブアメリカンの言語を一例として挙げ、その最後のネイティブスピーカーが1960年代に死亡したことを伝えている。同様の状況に置かれている言語が世界には3000以上もあることが調査から分かり、また、Googleの行う事業の検索サービスによるインターネットの普及によって、危機的状況が増した言語も多いということがあるそうだ。

プロジェクトは今後、数か月内にその統括を専門家にゆだねるとしている。具体的には、先住民族文化評議会が活動面の指揮をとり、東ミシガン大学の言語情報技術研究所が技術管理を行うそうだ。

●リンク
Endangered Languages Project
参考:Google、絶滅危機の言語を保存するプロジェクトを公開

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