NASA、ボイジャー1号が太陽系境界に到達と発表


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米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所は、1977年に打ち上げた無人探査機ボイジャー1号が太陽系の境界付近に到達したと発表した。打ち上げから実に35年経過しての到達だが、これは太陽系外に出る最初の人工物ということになる。

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662099main1_voyager1-data-670.jpg NASA管制所の発表によると、ボイジャー1号が地球に発信するデータの中に、高エネルギー粒子である宇宙線の数値が上がっていることが分かり、太陽系の境界に達したことが判明。
2009年1月から2012年1月にも、宇宙線の量が約25%の増加があったこともあり、ボイジャー1号の太陽系外進出は間違い無いだろうとしている。

NASAは声明で、「人類が恒星間空間に放った最初の使者が太陽系の端に達した」と、ボイジャー1号が人類初の太陽系外進出を成したと喜んでいるそうだ。

現在ボイジャー1号は、太陽から約180億キロ離れた位置を時速6万キロ超で飛行中で、飛行状態&健康状態は良好とのこと。一方ボイジャー計画で打ち上げられた姉妹機で同型のボイジャー2号は、ボイジャー1号から数億キロ離れた後方で飛行中。

1号の電源に使用している核燃料(プルトニウム)は2025年まで使用可能で、その後は通信することが出来なくなり、制御不可となる予定だそうだ。

ちなみにボイジャー1号,2号の両機には、METI(Messaging to Extra-Terrestrial Intelligence)(能動的な地球外知的生命体探査)ミッションとして、地球の生命や文化を伝える情報が記録されたレコード(ボイジャー探査機のレコード盤)が取り付けられていて、地球外知的生命体や未来の人類が見つけて解読してくれることを目的としている。
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(右がレコード、左がジャケット)

画像の高解像度版→レコード
         ジャケット

●リンク
Voyager at the Final Frontier (NASA)

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