
【目次】
◇準備 (準備や計画について)
◇1日目 (出発地点~千葉県最北端まで)
◇2日目 (千葉県最北端~千葉県最西端まで)
⇨3日目 (千葉県最西端~リタイアして帰宅の途まで)
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寒さで起床。
身震いしながら起き上がると、目の前は海。
ここに来たときは暗くてわからなかったが、本格的な漁港にある小さな休める場所(公園)に寝ていたようだ。
幸い周りには誰もいなくて持ち物もしっかりあったが、まだ雨が降っている。

ちなみにこんな場所で眠っていました。


漁港の様子。


ちなみにめちゃくちゃ風が強くて寒い。
◇07:00
予定より2時間遅れで出発。
今日目指す先は南房総市。
地図で言うとここ

ここからだと大体約150kmほど先に南房総市がある。
事前に調べたところによると九十九里浜という日本の渚百選に選定された海岸があるらしく、自転車道も整備されているという。
全長65kmの道のりになるわけで、今日目標の総距離の約半分がここ。つまり九十九里浜をいかに早く通り抜けるかがポイントになりというわけ。
逆にここでへばると、明日中には帰れなくなるかもしれない。
どうにかして午前中中には九十九里を通過したいのだが、さてできるのだろうか。
ちなみに昨日着くはずだった銚子タワーはまだ先だ。
◇07:01
走っていて何か違和感があることに気づく。
漁港が近かったお陰で雨風が自転車にモロに当たり、いたるところでサビが発生。
チェーンはもちろん、ギア、ハンドル、スプロケットなどが茶色に変化していた。
幸いシリコンスプレーを持っていたので吹きかけたら何とか良い感じに。
交換してまだ一週間もしていないチェーンが錆びるのは正直落ち込む。
◇07:35
銚子タワーに到着。

開いていたら朝食でもとろうかなと思っていた銚子タワーは、時間が早かったこともあって営業はしていなかった。
折角なので下から上まで撮ってみる。










こうやって撮ってみるとスカイツリーの大きさがどれだけでかいのかがわかる。
ちなみにこの銚子タワーの全長は57.7mだそうだ。
◇08:00
雨もあがり、虹もいい感じに

◇09:00
雲も流れ青空が顔を出した頃、ある高台に到着。
場所で言うとここ

銚子タワーより東じゃん!(ビックリ)
ここがホントの最東端かな
さて、ふいとたどり着いた高台だが、こんな感じで太平洋が一望できる。


「地球は丸い」ということを再実感。
◇09:30
順調に走っていたが、ここであることに気がつく。
「GPSの画面が暗い(汗)」
まさかだろと思いながら電源を入れてみると、「ノーバッテリー」の表示
「おい嘘だろ いつからだよ」と落胆するもどうしようもない。
幸いUSB出力機能を持ったバッテリーを持っていたので、それでチャージすることに。
大事な走行データが記録されていないというのは残念だ。
◇10:30
九十九里に到着。

自転車道は整備されていて、走りやすい。が所々震災の影響か、液状化のように地面から砂が出て、道路を遮っている場所があった。
◇11:00
昨日はあんなに豪雨だったのに太陽が元気すぎる。
絶対異常気象だろとか思いつつ休めるところを発見。
そういえば朝から何も食べていない。休憩がてら、コンビニで買った飲み物とサンドイッチ&カロリーメイトを食べることに。
久しぶりの海。
やはり海風というのは気持ちい。
ベンチで少し休んでいると、ふとやってきたおっちゃんに話しかけられる。
どうやらここの近くに家があり、20年間一日もかかさずここ九十九里の道を散歩しているとのこと。
なるべく早く九十九里を抜けたかったこともあってあまり話に乗る気ではなかったが、おっちゃんが色々と話してくる。
最初は何気ない挨拶や天気のことだったのが、人生のことやら、人のことやら、深い話に。
おっちゃんの性格も面白かったということもあってつい聞き入ってしまう。
内心やばいなぁと思いつつも、これも何かの縁だろうと40分もおっちゃんと話す。
今思うと、もしかしたら心のどこかで「あっこれ南房総市まで行けないな」と悟っていたのかもしれない。
なにはともあれ、旅中で出会った人というのは大きな思い出となる。
すかさず記念に写真を撮った。

◇12:??
太陽が真上付近に近づいた頃、遂に水分が切れた。
この暑さで水分なしはマジでやばい。
ちょうど自転車道も一旦切れたところだったので、市街地にいきコンビニを探す。
運良く近くにあったコンビニで水分&食べ物を購入。
ここで今日はじめて携帯のGPSで詳細な位置を確認することに。
確認してみた結果、「あっ無理だ」と悟ってしまう。
何故なら、まだ九十九里の半分も走っていなかったからだ。

現在時刻12:30。
今日中に千葉県最南端まで行くには無理だ。
もしこのまま行くとすると多分こんな感じになるだろう。

【予定では】
9月10日(1日目):関宿城到着
11日(2日目):銚子タワー到着
12日(3日目):最南端到着
13日(4日日):ゴール
【このまま行くとなると】
9月10日(1日目):関宿城到着
11日(2日目):銚子タワー到着
12日(3日目):鴨川入り口付近 (ここからだと約60km)
13日(4日日):富津岬 (距離115km)
14日(予定あり):家 (距離60km)
となり、予定のある日までに帰れなくなる。
詳しくGPSで今いる付近を見て回ると、運良くも家まで帰れる道を発見。
ここからだと約65kmある。
さてどうする?
ここで帰るか? それとも3日目まではねばるか?
..
....
........
............ . . . 帰ろう か (w_-; ウゥ・・
「人間諦めも大事」とはよく言ったもんだ。
「よし 帰ろう....」
◇12:50
家を目指す。
帰ろうと決意してから、何故か安心している自分がいることに気がつく。
雨風がしのげて、温かい布団で眠れるというのはホント幸せなことなんだなぁとツクヅク実感する。
◇14:00
家を目指して約2時間ほど経過。
これまで自転車道を走ることが多くてあまりわからなかったが、リアキャリアバックを下げて、バックバックを背負ながら道路を走るのは結構怖い。
しかも、道が細い上に、車の通りも多いため中々距離が進まない。
ここに来て自転車道のありがたさを知る。
◇15:00
帰宅の途で安心しているといえども、65kmという道のりは遠い。
しかも道路だとなおキツイ。
◇16:30
水分が切れた。
冷却スプレーが切れた。
携帯のバッテリーが切れた。
そして
1日目で右側が壊れかけた(布が切れた)リアキャリアバックが完全に壊れた。
布がベロンベロンになっている。
仕方ないから、右側に入っているモノを左側&バックバックに移すことで対処。
あぁ もうボロボロだ。
もしかしたら、あの時帰ると決意して良かったかもしれない。
◇17:00
途中で通りかかった公園で一休み。

途中で買った水。

思いっきりがぶ飲みをした。 (多分良くないと思うが)
一休みしたせいか、一気に疲れが出てきた。
が ふとVolbicの裏ラベルに書いてある「完全に保護された水源」という、変に強調された日本語を見てちょっと元気がでる。
「完全に保護」って、良いイメージに繋がらないんだけどなぁ~ (俺だけ?)
◇19:00
この道をずっと進めば家に近づくという「成田街道」に入る。
もう辺りは暗い。
この旅行で結構駆使してきたライト類が電池交換なしでまだ光ることに感動しながら家路を急ぐ。
◇20:00
やっと見慣れた道路に入る。
何故かここに来て、ヘルメットをかぶって大きな荷物を背負っている自分を恥ずかしく思うようになる。
これも、家が近くなったという証拠だなぁと少し安心。
◇20:30
帰った時のことを考えて、コンビニで夕食を買うことに。
店員さんがジロジロ見てきたのが印象的だった。
◇20:45
遂に家に到着。
疲れすぎて旅の終了記念写真を撮るのも忘れ、部屋へ直行。
荷物を置き風呂へ直行&布団へダイブ。
無事帰宅。 そして無念の途中リタイア千葉自転車一周計画に幕を閉じた。
走行データ (途中でGPSのバッテリーが切れたため、おそらくの数値です。)
総距離:約100km
総移動時間:約8hr:52min
最高速度:34km/h
平均移動速度:約15.04km/h
総カロリー:約2100Kcal
総上昇高度:約1042M

今回の旅の総走行データ
総距離:約320km
総移動時間:約34hr:20min
最高速度:39km/h
平均移動速度:約15.26km/h
総カロリー:約7779Kcal
総上昇高度:約2184M
【感想】
今回千葉自転車一周ということで実際に行ってきたが途中リタイアしてしまい、一周ならず2/3周(千葉一周距離は460km)になってしまったのはすごく後悔している。
4日間で出来ると安易に考えたことは失敗だった。
でも、色々なことを学んだし、正直メチャメチャ楽しかったし行って良かった。
今度春期休暇を使って、もう一度残す距離(1/3)にチャレンジしてみようと思う。
その時までにまずは体力を、そしてちゃんとした計画を立てて次回に臨もうと思う。
以上。
【最後に】
途中リタイアというまさかの報告になってしまいましたが、最後まで読んでくれた方、本当にありがとうございました。♪♪♪ d(⌒O⌒)b♪♪♪ありがとうございました